麻生財務相の真意
コロナ危機をめぐる経済出動に関して、麻生財務相は当初、収入が急に減った人だけに支給する方針を支持していた。
この方針は一旦閣議で決定されたが、その後公明党の圧力で覆された。
結局、国民一人当たり10万円の一律給付となった訳だ。
限定給付には問題点も多く、有権者からの批判も多かった。私も変更後の方針の方が良くなったとは思う。
政府が初め限定給付を指示していた事について、何故かネット上では麻生氏を槍玉に挙げ、執拗に中傷する書き込みが目立つ。
限定給付は岸田政調会長が党内で取りまとめ、首相らも賛成して決められたにも関わらず、麻生氏にだけ批判が集まるのは理解できない。
どうも特定の勢力が、何とかして麻生氏を重役から引きずり下ろしたいようだ。
それはさておき、何故麻生氏は限定給付に賛成していたのだろうか。
「財務省の緊縮策の言いなりになっている」という見方もあるが、それと異なる角度から見る向きもある。
「財務省が今回の財政出動を理由に、更なる消費税増税を企図しているので、麻生氏はそれを防ごうとした」というものだ。
私はこの推論を支持する。
麻生氏はかなり前から、野党だけではなく、倉山満氏のような親・創◯学会の言論人から執拗に人格攻撃をされてきた。
そうすると、麻生氏攻撃の主犯は創◯だと考えられる。
これらの事から、公明党がわざわざ閣議決定を覆した理由は2通り考えられる。
一つは、報道にある通り、限定給付を受けられない創◯信者からのクレームが多かった事。
そしてもう一つが、麻生氏への当てつけだ。
となると、公明党は信者たちへの目先の利益誘導をした上に、間接的に財務省へ増税の口実を与えた事になる。