伊藤貫氏の論説
チャンネル桜にて、伊藤貫氏のお話しをいくつか聞いた。
概ね肯ける部分が多いが、ちょっと気になる点がある。ひょっとして伊藤氏は中共シンパではないだろうか。
伊藤氏曰く、
「2010年ごろには既に中共の実質経済規模が米国とほぼ同格」
「2020年には米国のGDP比率は全世界の15パー程度に落ちる」
と主張していた。
が、これは明らかに嘘だ。
まず、2010年頃の中共のGDPは約700兆円、米国が1600兆円。倍以上の開き。
2019年時点で、中共が1500兆円、アメリカが2000兆円。10年で4倍にもならない。同格にすらなっていない。
また、米国債の残高は2400兆円。うち中共保有が110兆円。割合は他国より多いが、大体5パーでしかない。しかもここ数年中共は米国債を徐々に手放しており、割合は減ってきている。
また、2019年時点で米国のGDP比率は、2000兆円/全世界8500兆円=約23パー で、全然衰えていない。
伊藤氏は、意図的に中共を持ち上げている。
数値的には、米国の衰退は伊藤氏の読みよりだいぶ遅いことになる。